「この機は満席になってしまったため、ビジネスのお席に変更させていただきました」
マ ジ で ?
4月23日
快晴の成田に到着。
これから「モスクワノット2019」に出演させていただくため、ロシアに向けて出発しようとしていたところでのアクシデント(良い方)。
ツイてる。
モスクワまでの10時間。
いきなりビジネスに変更とか、もう優勝したも同然!
これから多少ツイてないことが起きたところで、これでチャラくらいの勢い。
ってことで、モスクワ。
10時間掛けて4時間後に着くという不思議な経験をしてのモスクワはやっぱり寒……くない?
あれ?
日本よりはちょっとくらい寒いかもしれないけど、持ってきたコートとか絶対にいらないヤツ。
迎えにきてくれたFalco曰く5月下旬並みだそうだ。
ツイてる。
Falcoの運転するBMWに荷物に載せ、一路Falco家へ。
今回はずっと彼の家にお世話になるようです(この瞬間まで知らなかったw)。
奥様の美味しい手料理に迎えられ、その日はゆっくりして過ごしました。
次の日。
「今日は何?」
あまり予定を把握してない私はモデル兼通訳兼秘書のももゆりさんに全てをお任せしている。
「何もないみたいです」
「え?」
「何もありません」
「え? なんで?」
「知りませんよ」
「マジで?」
仕方がないのでスーパーに買い物に行き、近所の公園で鉄棒とかして遊んでいました。
次の日。
「今日は何?」
「下見だそうです」
「下見?」
「はい」
「それから?」
「それだけです」
「マジで?」
実際は下見に行って、打合せして何人かと挨拶したりして結構忙しくしてたんだけど、まぁ、何もしてないといえば何もしてないw
で次の日。
「今日は…」
「ショーです!」
食い気味できました。
もちろん、昨日の今日なんで流石に私も把握しています。
ってことで、この初日と最終日の3日目のトリにショーをやらせてもらいました。
写真はありません!(そのうち貰えるかと)
ロシアの縄はかなりBDSM寄りで、どうも私に合ってるようです。
形や残酷さよりも、相手との関係性を魅せるショーが多く、私の場合もそこをかなりしつこくw評価して貰いました。
で、ショーの合間や、最終日の次の日にワークショップなどをこなしながら交流を深めていきます。(仕事の部分はサラっと行くよw)
で、大体やることもやったんで市内観光に連れて行って貰いました。
音縄さんが行った時には寒くてマクドナルドしか案内出来なかったと言ってたので、「私とは普段の行いが違うからだ」と通訳してくれと頼んだんですが、ただの悪口になるから止めなさいと諭されました。
ってことで、気温は更に上がって6月頭並みとか言われる中、観光してきました。
マジでツイてる。
ってことで地下鉄で移動
壁にはソビエトのシンボルマークが
文句はないんだけど、電車はお世辞にも綺麗だとは言い難い
この奥が、赤の広場らしく、この日(この時?)は入れなかったみたい。
因みに、この家族が立ってるサークルに入って写真を撮るのが恒例らしく(意味は聞いてない)、ここでコサックやって良いかと聞いたら「マジで止めとけ」って言われたw
名もなき兵士たちの共同墓地的な場所らしい。
靖国的な?
とにかく、どこもかしこも゛おとぎの国”
なんか偉い人
この塀の向こうがクレムリン
入るのに何時間待ちって列が出来てたのでパス
ロシアといえばロシア正教会
その後暫く歩いて、いよいよロシア最大の教会へ
なんか偉い人
ナポレオンに勝った人(だったかもw)
街灯にも教会印が
上の写真を撮ってた時の体勢がコチラ
どーーーん!!!
で、残念ながら中は撮影禁止です。
禁止なんで言葉で表すしかないんですが、一言で言うなら豪華。
それはもう一歩踏み込んだ途端に圧倒されるほど豪華絢爛な世界。
上の写真から分かる大きさだけでなく、地下にもかなり深く続いており、誰が行ってもその壮大さに目を奪われることでしょう。
ただ、あまりに豪華すぎるので、見て回っているうちに、これでどれだけの人にパンを与えることが出来るんだろう? イエスはこんなものを望んでいたのか? と考えてしまったのは歩きすぎて疲れていたからなのかもしれません。
そろそろ外に戻りましょう
なんか偉い人らしいので際立たせてみた
なんかオシャレで有名な通りだそうです
「凄くオシャレで綺麗なグルジアレストランに真後ろにボロアパートがあるのがロシアの残念なところだ」と説明を受けたんですが、このコントラストが素敵だと思った私は何か違うんでしょうねw
歩いているとめっちゃ格好良い建物が見えました。
私には、ベルセルクでグリフィスが子供のころ憧れた城に見えたんで…
それっぽく加工してみた
ロシアは一般的な公衆トイレが少なく、あっても壊滅的に汚れているところが多く、代わりにこういった有料トイレがところどころ見られる
なんか凄い建物
上記で観光初日は終わったんだけど、まさかの次の日にはFalco一家とソビエト記念公園みたいなところ(名前は今考えた)に連れて行ってもらったよ
モノレールで行きます
車内から
かの、ガガーリンの記念館みたいなところ(行ってないけど)
着いた
収穫を祝う、いかにも共産国なシンボル
ご存知ソビエトの父レーニン
どや!
これはロシアと16の衛星国が協力し合う様を表しているらしい
まぁ、政治的な思惑は置いといて、美しいものは美しい
ロケット広場w
横から見るとこうなってるんだけど、このロケットを後ろから支えてる土台みたいなものを正面から見ると…
CCCPの文字がはっきりと見えるように配置されている
これは宇宙には行ってないんだけど、実際に使っていたテスト機だそうだ
激動の時代のパネルを前に、老人達は何を思っているのだろう?
そして私は何を思えば良いんだろう?
殺伐としてきたのでちょっと気を取り直して
その辺を走っていたツグミさん
今回行ってきた「ソビエト記念公園(仮)」の本当の名称はこれ(読めない)
モスクワ市内の巨大なジオラマがあるところもあって
モスクワノットが行われたモナクラブもしっかりありました
ソビエトのシンボル「槌と鎌」
生産者こそが偉大である。
祖国は我らのために…の理念は理想を超えることは出来なかったけど、冷戦真っ只中に生まれ育ち、ハリウッド映画で散々、ロシア(当時はソ連)は悪の帝国だと刷り込まれてきた私としては、まさかそのロシアに行ける日が来るなんて想像もしていませんでした。
そしてその悪の帝国は、一歩足を踏み入れてみると、厳しくも恵まれた大地と、素朴で温かい人たちに溢れた、ごくごく当たり前の国でした。
日本からやってきた見知らぬ中年男を両手を広げて温かく迎え入れる者。遠巻きに見ながら値踏みをする者。恐る恐る近づいてくる者。何だか分からないけど変に取り入ろうとする者。
つまりは、今まで行った他の国と全く同じ。
そして数々のロシアン美女を縛らせていただきましたが、縄に言葉が必要ないのも世界共通。
本当に素晴らしい時間を過ごさせていただきました。
最後に一つ。
日本人からすればメシは美味いです。
皆さんも機会があれば是非、おとぎの国へ。